時期的にこんなお話はいいかな?と思って。
昔、新聞配達のアルバイトをした時のお話です。
知ってると思いますが、新聞配達は真夜中から始まるんですよ。
そして、それは蒸し暑いお盆の最中のことでした。
いつものように普通に配達しながら、区域内のとある8階建てのマンションへ。
マンションの配達は通常エレベーターに乗り、最上階から階段を使って下ってくるというやり方なんです。
そして、いつものように8階へ・・・行こうとして、エレベーターを見ると・・・
なぜかすべての階のボタンが点灯しているんです。
「誰かのいたずらかぁ〜!?真夜中に暇なヤツもいるもんだ」と思いつつ8階へ。
エレベーターを降りて801号室へ配達へ・・・ ・・・ ・・・
え?・・・なに?・・・
エレベーターから左には801号しか存在しないはず・・・なのに・・・
その奥の非常階段のほうから、4〜5歳の女の子が突然歩いてきたんです。
心臓飛び出るぐらい・・・ビックリしましたけど、動揺を隠しつつ・・・すれ違い。
なんとか配達を済ませ・・・
このマンションは8階・5階・4階・3階・2階に配達するところなので、エレベーターで5階まで下りるんです。
そして、エレベーターへ乗って・・・・・・・・・・・・・
うおおおおおお〜〜〜〜〜〜!!!!!(心の叫び)
なんと、さっきの女の子が・・・エレベーターの隅っこで体育座りしてるしぃ〜〜〜!!
かなりの動揺と怖さを隠しながら・・・恐る恐る・・・
「エレベーター5階へ行くけどいい??」と聞きました。
すると、声はしなかったんですが、小さくうなずいたんです。
それで、「こんな時間にどうしたの?」って・・・聞かなきゃいいのに聞いちゃったんです。
「お母さんを待ってるの」・・・と小さい声で女の子。
そして・・・そのあとに続けて・・・・
「寒い・・・寒いの・・・」ときたもんだ。
その一言は・・・もうヤバ過ぎるぐらいヤバイ状況を示していました。
なんとか5階に着いて、エレベーターからやっと解放されたんですが、夏だというのに「こっちが寒いわ!」って感じでした。
さっさと配達を済ませて、1階へ下りて・・・なんとか終わったぁ・・・
と思ってふっとエレベーターを見ると・・・また来た時のようにすべての階のボタンが点灯してました。
クワバラクワバラ・・・・とか思いながら・・・外へ。
バイクに乗ろうとした時・・・・
通りのほうをお母さんとさっきの女の子が・・・手をつないで歩いているのが見えました。
「なんだぁ・・・本当にお母さんを待ってたんだ・・・」
なんかほっとしながら、バイクで次へ向かうために通りへ出たんです。
さっきの親子が行った方を見ると・・・・・・・・・
え?・・・いない?・・・・どこへ行ったん?
そんなに速足で歩いてなかったし・・・・
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?????
やっぱり・・・激ヤバだったんだ・・・・・。
やっぱりお盆はなんか帰ってくるんかな??とその時に思い知らされました。
お盆に関しては、もっといろいろ経験していますが、この続きはまた次回。
P.S
実は霊が少し見える体質らしいです。